おはようございます。あるいは、こんにちは、こんばんは。香里まつだ整骨院の松田です。
さて、前回、足部の構造を大まかに説明いたしましたが、今回からは、骨を一つずつ説明して行きたいと思います。 この地味な骨の説明は、痛みや障害を説明していく上で、とても重要なものになっていくので、興味のある部分だけでもいいので、みてあげてください。
足部は体の土台 土台の基礎の踵骨
踵の説明をする前に、「足は体を支える部分」すなわち、体の土台、というのは、皆さん承知のことだと思います。その中でも、踵骨は、足の骨の中でも最大です。立位姿勢では後足部に、体重の約半分〜3分の2が乗ると言われていますが、足部の構造〜いろんな角度から骨を見てみよう〜でも説明しました通り、距骨という骨の下にこの踵骨があるため、この踵をうまくコントロールできるかが、足の動きや体にとってとても大切になってきます。土台である足の基礎部分に相当する場所といえます。
足の司令塔 後足部
上記でも説明しましたが、後足部にその体重の半数が乗り、距骨と踵骨がうまくバランスを取り合い体の衝撃を吸収したり、足を固めて蹴り出しやすくしたりします。
例えば、踵が内側に倒れれば、より親指に体重がかかりやすく、外に倒れれば、小指に力を入れやすくなります。前に倒れたり、後ろに倒れやすい状況によっても足は変化していき、この後足部が、中足部・前足部の足をコントロールしてるといえ、足の司令塔となっていると言っても過言ではないと思います。また身体全体の足からの運動連鎖の時も動きを決めるキーポイントになります。
踵骨の解剖 ぼこぼこした部分の名称
さて、そんな大切な後足部の1つである踵骨は、どんな形をしているでしょうか?まずは、解剖の絵から見ていきましょう。ドンッ!
大きく見れば、直方体の石ころのような形をしていますが、なんだかぼこぼこしています。その部分を「隆起」「突起」「溝」といった名称をつけています。また、他の骨と接続している部分を関節面と呼んでいます。
とっても大事な部分とは、先ほどお伝えしましたが、このぼこぼこした部分に名前をつけるのは、そこに筋肉がくっ付いていたり、引っかかったり、支えていたりと、役割がある部分なので見ておきたいところですので、一応列記しておきます。
- 踵骨隆起…踵の後ろ側にある隆起した部分。
- 踵骨粗面…踵骨隆起の中でもアキレス腱の付着する部分、ちょっとザラザラ。
- 踵骨隆起内側突起…母趾外転筋・小趾外転筋・短趾屈筋・足低方形筋・足底腱膜の付着部分
- 踵骨隆起外側突起…内側の突起に比べて小さい
- 踵骨前突起…立方骨と接続する関節部分 二分靭帯の損傷時、骨折などを疑うときに触る部分
- 裁距突起…距骨が乗る部分
- 前・中・後距骨関節面…距骨と接続する関節部分
- 立方骨関節面…立方骨と接続する関節部分
- 長母趾屈筋腱溝…その筋が通る溝
- 腓骨筋腱滑車…その筋が引っかかる滑車部分
とってもざっくりした説明ですが、他にも、他の骨と一緒に作られた穴や溝があったり、踵の角度の名称なんかがあります。そこも大事ですが、上記が、僕が踵を見る際に、大まかにこの辺は見てますよ的な説明です。
他は、病名の説明の時などの時に都度説明していきます。
ポイントとしては、
- ふくらはぎに付いている筋肉が付着しているのは、意外にも下腿三頭筋や足底筋というアキレス腱になる筋だけで、後の踵骨を通るふくらはぎからくる筋肉は、引っかかってるという点
- 足部の骨同士で付着している、内在筋という筋はたくさん踵骨に付着している点
- 距骨と立方骨に接続している点
といった感じでしょうか?
長くなりそうなので、次回に、付着する筋の説明をしていきます。では、また。
コメント